とがめも

巨人の肩に立つ。民間病院の看護師、大学院生。すぐ忘れるので、学習置き場として

2017-01-01から1年間の記事一覧

認知機能障害と心不全、イタリアカンパーニュ地方における大規模観察研究

認知機能障害と心不全について、改めて文献レビューを行ったので、その一部を振り返り。 JAGS 46:1343-1348,1998 Journal of American Geriatric Society IF4.38 【要約】 Setting:南イタリアにあるカンパーニュ地方 D:横断研究 P:地域住民及1075名、73.9±6.…

注目されているCaregiverに対する指導による、再入院抑制

認知機能障害についての学習が面白くなってきました。 文献レビューの際に読んだ面白かった内容を紹介します。 高齢者に対する認知機能障害と再入院率、患者および家族やCaregiverに対する教育の効果についての検討です。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubm…

心不全、認知機能と身体機能回復について

心不全を有する患者における、認知機能と身体機能回復についての検討を読んだので、振り返り。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3544314/pdf/RERP2012-218928.pdf 【雑誌】 Rehabilitation Research & practice Print Impact Factor:不明 【要…

【メタ解析】高齢者のサルコペニアは、生命予後と身体機能予後に大きく影響を与える。

サルコペニアに関するメタ解析を読んだので、振り返り。 生命予後への影響は3.6倍、身体機能低下の危険性は2.6倍。 D:観察研究のメタアナリシス、 F/U:0.25-10年間 P:60歳以上の老年患者 E:サルコペニアであると、 C:サルコペニアでない患者と比較して、 O:…

入院高齢者の生命予後規定と身体機能検査

低栄養と身体機能の関連について検索して行き着いた。という経緯だったと記憶している。 おまけとして、調査機関の所在は、アジアでいうハワイみたいなところ。 【結論】 低栄養は頻繁であり、死亡率と関連していた。 しかし、もっとも予後を説明した因子は…

心不全を有する患者に対する必須アミノ酸によるRCT2008年

第21回日本心不全学会学術集会at秋田に参加した際に、紹介されていた論文を読んだので、振り返り。 心不全栄養の論文。 【Jounalの情報】 European Jounal of Heart Failure IF:6.98 【タイトル】 『慢性心不全を有する、筋肉量の少ない[上腕筋面積(AMA)<10…

急性心不全患者のヘルスリテラシーが低いことにより、生命予後を悪化させる

2015年AHA雑誌での急性心不全患者のヘルスリテラシーによる生命予後への影響に関する調査報告を読みましたので、振り返り。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4599411/pdf/jah30004-e001799.pdf 【まとめ】 P:米国急性心不全1379名(平均63.1歳…

MNA®による栄養評価、世界的に低栄養の有病率は高い

リハビリ栄養フォーラム2017in仙台で紹介されていた栄養スクリーニングツールの、the Mini Nutritional Assessment ( MNA® )とMNA-Short Form ( MNA-SF® )を勉強したので、振り返り。 まとめ 背景-開発と公開 低栄養の有病率は高い MNA-SF®の強み 2010年に、…

栄養状態が悪い無症候性心疾患の方は、生命予後に悪い影響がある

今の職場において、低栄養による健康への影響ってどんなことがあるのか調べたので、振り返り。 【まとめ】 http://www.cardio.med.tohoku.ac.jp/class/pdf/2013-13.pdf タイトル : 無症候性心疾患を有する患者における栄養状態による予後への影響 追跡期間の…

血清蛋白は低栄養診断項目ではない

リハ栄養フォーラム2017 in 仙台(2017/5/27)で前田先生が引用していた論文を振り返り。 2012年米国栄養士会(AND : The Academy of Nutrition and Dietetics)と米国静脈経腸栄養学会(ASPEN : the American Society for Parenteral and Enteral Nutrition)から…