とがめも

巨人の肩に立つ。民間病院の看護師、大学院生。すぐ忘れるので、学習置き場として

【メタ解析】高齢者のサルコペニアは、生命予後と身体機能予後に大きく影響を与える。

サルコペニアに関するメタ解析を読んだので、振り返り。

生命予後への影響は3.6倍、身体機能低下の危険性は2.6倍。

 

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D:観察研究のメタアナリシス、

F/U:0.25-10年間

P:60歳以上の老年患者

E:サルコペニアであると、

C:サルコペニアでない患者と比較して、

O:全死亡率(OR=3.64, 95% CI=2.94 to 4.51)[12 studies, 14,169 participants] 、身体機能低下 (OR=2.58, 95% CI=1.33 to 4.99)[6 studies, 8561 participants]

 

サルコペニアの有病率は、4.3-78%。

診断基準は、EWGSOPによるサルコペニア診断基準を用いている。

英語版; https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2886201/pdf/afq034.pdf

日本語訳; https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/sarcopenia_EWGSOP_jpn-j-geriat2012.pdf

 

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【Journal情報】

Experimental Gerotology

IF=3.8 

 

 

【感想】

生命予後への影響は3.6倍、身体機能低下の危険性は2.6倍。大きい!

 

BIAについて考えると、単純に体脂肪と除脂肪体重(水分・筋肉)にわけるだけなのか…

次にやること、心不全を有する患者におけるBIAのLimitation、BIAでのサルコペニア診断に関する論文を探す。